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2004年 12月 31日
来年の採用に向けて人材要件を検討している企業も多いだろう。人材採用の出発点は、企業が求める人材要件の明確化にある。しかし、これが、実際には、あまり明確ではないというのが現状だ。
「よい人材」とは何か。その基準がどこにあるかをわかりやすく文章表現することは、なかなかできないのが実情だ。そのため応募者は、要求するキャリアや能力、経験など一体、何を求めているのか、採用基準が不明のまま、とにかく応募してみようとなる。 一方、企業の側も人材要件があいまいなので、選考の場面で採否をめぐって混乱が起こる。採用活動の出発にあたって、人材要件をどのように明確化し、文章表現するか、議論して、文章化しておくのが現在の課題である。 ところで、最近になって人間力という、あいまいな人材キーワードを見かけるようになった。これまで産業界や企業からは、あまり聞かれなかった言葉だが、教育関係者からしばしば聞かれるようになった。 「社会を構成し、運営するとともに自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」。 この言葉は、もともと文部科学省の教育改革のなかで出てきたもので、自ら学び、自ら考える力などの「活きる力」を発展させたものである。平成14年に経済財政諮問会議において発案され、国家的な目標として推進するために人間力戦略研究会を設置、ここで定義されたものだ。 ここから、一気に経済団体や企業に普及し、人材目標として掲げるようになったのである。経済団体としては、日本青年会議所が基本施策として取り組んでおり、「自らに活力と知力を兼ね備え、積極果敢に社会改革運動を実践していく力であり、成熟した社会を求めていく力」ととらえている。 これは、地方自治体も同様だが、「人間力というのは単なる人材ではありません。オーラを持った人間、ピカピカ人をひきつける力を持った人間、人を惹き付けるかわいげを持った人間」と、わかりやすく表現している。(大分県知事)。もちろん、民間企業でも「人間力」を採用方針に掲げるところが出てきた。 「当社で求める人物をひとことで言うと"豊かな人間力を持った人"です。人間力とは、人にしか持ちえない能力のことで、他者を尊重し繋がろうとする力、コミュニケーションする力、自らを成長させようとする力、他者に良い影響を与える力のことです。(証券会社) これでわかったろうか。だんだん曖昧になる一方だろう。最後に高名な人事の専門学者は、どう言っているのだろうか。「キャリア自律論、人間力論では、この個人の生き抜く力こそが重要になるのである。 我々はこの、生き抜く力を、トータルな人間力と表現し、 (1)自らを高めつづける力 (2)自己動機付けできる力 (3)逆境にあってもチャンスをつくる力(Integrity/志) (4)ソシアルキャピタル、信頼感を有する 人材としている。(『CRL REPORT No.1 March 2003』花田光世・慶応大学教授) 人間力とは、どうやら人事の世界で言う「自律人間」なのだ。それならスッキリするのだが、人間力とは、実に多彩で、プラス面もマイナス面もどちらもある。 相田みつをのように全ての言動を「だって、人間だもの」とつけ加えてもよいくらいだ。それこそ人間力だ。それだけに学生にとっては、安心して応募できるキーワードにもなる。でも、どうやって評価、選別することができるのだろうか。この人間力は、採用場面では、あまり使いものにならないようだ。 [04.09.28]
by bcp_sjk
| 2004-12-31 18:00
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