以前の記事
2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 07月 2006年 01月 2005年 12月 2004年 12月 カテゴリ
全体 [メルマガ]採用戦略研究2009 [リリース]2009 [メルマガ]採用戦略研究2008 [リリース]2008 [メルマガ]採用戦略研究2007 [リリース]2007 [メルマガ]採用戦略研究2006 [リリース]2006 [メルマガ]採用戦略研究2005 [メルマガ]採用戦略研究2004 組織概要・連絡先 関連リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2004年 12月 31日
先週、発表された厚生労働省の雇用管理調査は、フリーターについての調査としては大規模である上に、これまでになく具体的なものであった。若年採用に携わる採用担当者としては、注目してよいものだ。
この雇用管理調査は、毎年、雇用管理上において課題となっているテーマに絞って調査をするものとして知られている。例えば、これまでのテーマをみると「定年制とその後」(平成15年)、「人事制度と人事政策」(平成14年)「採用における重視項目」(平成13年)、となっている。人事・採用担当者にとっては、見逃せないものばかりだ。 そこで、今回のテーマだが、予想通り、「フリーター問題」となった。このフリーターについては、統計の取り方で人数や捕らえ方が、相当違ってくる。 内閣府の調査では、「15歳から34歳の若年者(学生および主婦を除く)でパート、アルバイトおよび働く意志のある無職の人」ということとしてその人数を417万人(国民生活白書)と算出している。これに対して総務省は、「15歳から34歳の若年者(学生および主婦を除く)のうち、勤め先における呼称がアルバイトまたはパートである者」として、209万人(総務省)としている。 これに最近、台頭している「ニート」と呼ばれる若者たち63万人についても論じるとなるとさらに混乱する。ついでながら、このニートとは、新語で、NEET=無業者の略で、働く意思もなく、ハローワークなど公的機関とも接触せず、親に寄生している若者のことだ。さて、調査の内容だが、企業が、採用するにあたってフリーターであったことをプラスに評価する企業は3.6%、これに対してマイナスに評価する企業は30.3%という回答だった。 当然という数字で、はっきりとマイナスといっていることに注目してほしい。そしてこのマイナス評価とした企業の理由は、「根気がない、責任感がない、職業観がない」といったことをあげている。これをみるとフリーターだからということより、それ以前の問題といえよう。だから「年齢相応の技能・知識がない」といったキャリア形成の問題でないことがわかる。きびしくいえば、職業観や常識の欠如している人間がフリーターになっているとさえいえる。 もちろんフリーターを評価する企業の「豊富な経験を活用できる」「チャレンジ精神を持っている」という魅力も評価しなくてはならないが、その賛成意見は、あまりに少なすぎる。また調査では、フリーターの採用年齢制限も明らかにしている。ここでは、採用にあたっては、24歳までとする企業が23.2%でもうひとつの壁が29歳(22.8%)であった。 案外、寛容なのは、企業もフリーターが悪いのでなく、その期間の内容、質にある、としっかり見つめようとしているようだ。 こうしてみると、この調査は、企業に活用してもらうより、フリーターの問題で頭を痛めている高校の進路指導者や大学の就職課の人たちに知ってもらい、学生にフリーターの前途の厳しさを示すものとしておおいに活用してもらいたいものだ。 [04.07.06]
by bcp_sjk
| 2004-12-31 13:00
| [メルマガ]採用戦略研究2004
|
ファン申請 |
||