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2007年 12月 24日
空前の求人ブーム到来ということで、今年は企業の採用姿勢が軟化するかと思われたが、案外、厳選採用ということで頑張ったようだ。
これは、当社が今年の6月に主要企業を対象に実施した「2008年 企業採用活動調査」の結果である。回答を寄せたのは495社。この調査によると今年の企業の採用スタンスとしては、「質の確保を優先して量を問う」という企業が58.0%と過半数を占めた(昨年は、62.1%)。これに次いで「質を確保するためには量は問わない」とする企業が21.0%(16.7%)。予想された「量を確保するためには質は問わない(1.6%)」とか「量の確保を優先して質を問う(19.4%)」というバブル期特有の採用スタンスを表明する企業は増えることもなく、それぞれ昨年同様の数字にとどまった。さらに「質を確保するために量は問わない」とする企業が、昨年より増加していることに注目してほしい(16.7%→21.0%)。 本気なのだろうか。採用環境が厳しくなったにもかかわらず、企業が採用スタンスを変えないのである。バブル期に猫の手も借りたいとばかりに量の確保に走った失敗の反省があるのかもしれない。ともかく今年の企業は、人材の質をなんとか維持する採用をしたのである。 では、企業の採用満足度はどうだったろうか。 採用スタンスが立派でも満足度が低くては意味がない。これは、調査の前に主要企業に今年の採用総括ということで直接ヒアリングしてみたが、総じて採用満足度が高かった。どこの企業でも「満足する結果だった」とホクホクなのである。だが、これは大手金融や人気企業の話で、対象を変えて中堅(株式上場クラス)や大量採用企業に聞いてみると、まったく逆の回答で、かつてない求人難で、7月になってようやく採用活動が終息できそうだという。 では、この採用満足度について同調査の結果を紹介しよう。 1. エントリーシート者数:不満、エントリー者の質:不満 37.8%(昨年28.8%) 2. エントリーシート者数:満足、エントリー者の質:不満 22.0%(昨年29.5%) 3. エントリーシート者数:不満、エントリー者の質:満足 20.8%(昨年19.7%) 4. エントリーシート者数:満足、エントリー者の質:満足 19.4%(昨年22.0%) ここでは、ほとんどの企業において採用満足度は後退し、「エントリー者の人数、エントリー者の質ともに不満」という企業が急増している。これが、今年の採用戦線の実態だ。 ところが、調査結果を仔細に見ると、今年は「エントリー者の数は減少したが質には満足」という企業が増加したのである。ここに今年の採用活動の特色の一つが出ている。 応募者数が増加し、質の良い学生が応募したのは、大手・有名企業のみならず、中堅商社、情報関係、サービス業界などの一部では、応募者数の減少がありながらも応募者の質がよく、満足できる結果になったという企業がかなりあったのである。 その一方で、急成長のサービス関係、大量採用企業、中堅企業は、質にこだわっていられない。いま採用できるなら、とにかくなりふり構わず確保するという企業が多かった。これらの企業は、採用計画数を採用しないと事業展開が頓挫するし、現場から悲鳴が上がるからだという。それだけに大量採用企業、中堅企業にとっては、今年の採用結果は深刻であり、採用満足度は低いのである。問題は、同じ業界でも中堅企業でも、採用できた企業、採用できない企業の差がはっきりしてきたのである。まさしく採用力の差であった。 このように今年は、採用にも格差が拡大し、いわゆる二極化現象が顕在化してきたのである。 [07.07.03]
by bcp_sjk
| 2007-12-24 12:00
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