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2009年 07月 14日
◇当社の「新卒採用戦線総括2010年」がまとまったので、概要を報告しよう。調査時期は09年5月、回答企業数232社、回答学生数711人。調査方法はWEB上でのアンケート方式だった。
◇まず全体状況。08年9月のリーマンショック以来、企業の採用計画決定が遅れ、採用活動が鈍化したことと対照的に学生の就活が活発になり、資料請求、セミナー参加、エントリーシート提出が激増した。こうした経営危機と雇用崩壊の中で内定取り消しが表面化、大学生だけでも1,703人が内定を取り消された(09年4月末まで)。以下に2010卒採用のポイントを時系列的にあげてみよう。 1. 多くの企業は、採用計画未定のまま本番に突入した これまでだったら採用計画は、年末までには決定していたが、今年は経営環境の悪化を反映、経営トップがぎりぎりまでに決断する課題となった。とくにメガバンク、輸出関連メーカー(電機、自動車、精密機器)では、経営の見通しが厳しかっただけに、採用活動が本格化する3月まで採用数未定のままとなった。これに呼応するように金融機関、準大手メーカーでも採用計画の決定が遅れ、採用担当者(学生も)は暗中模索の採用活動となった。 2. 採用減の企業が6割に達した 58.9%の企業が、昨年より採用人数を減らすか採用中止という結果だった。過半数の企業が採用減になったということで、昨年までの採用バブル、就職温暖化は一転して暗澹たるものになった。 3. 学生の就活は、熱気よりも悲壮に 不況突入ということで、多くの企業で学生の資料請求や登録は大幅に増えた。アンケート対象企業の7割が「増えた」と回答しているのだから大幅増だ。従来から人気の金融、商社、マスコミは当然としても、安定性はあるが地味なイメージの運輸やエネルギー関連企業も史上空前の応募があった。とくに女子学生にとっては、メガバンクや商社、流通関係などの準総合職の大幅採用減は影響が大きく、就職氷河期の再来となった。 4. 少数、厳選採用時代に 企業は不況といっても、優秀人材へのこだわりやミスマッチ防止には熱心で、学生を幅広く集め、正しい企業情報、納得のできる仕事情報を早期から提供しようという姿勢は、予算削減の中でも熱心に取り組まれた。とくにインターンシップは、多くの学生に会社の雰囲気や働く若手社員の姿を見てもらおうという内容に変化、短期間でも多数の学生が参加できる企画が増えた。優秀人材へのこだわりでは、面接回数の増加や筆記試験の実施、特定大学へのリクルーター制度の強化など、昨年より積極的な面もあった。 5. 4月に集中、早期決着 採用計画決定が遅れたため、採用活動は4月から一斉にスタートした。例年だと採用人数が多いのでなかなか終了しなかったが、今年は採用人数が少なく、一気に予定数を満たしたらしく、大手企業のほとんどが4月中旬には終了していた。しかも追加募集とか、夏採用が予定されていないため、大手企業も準大手企業も採用活動は完全に終わってしまった。 6. 内定辞退が激減 内定辞退が「非常に多い」と「やや多い」の数字をプラスして、昨年と比較してみると、22.5%→7.4%となった。学生は、大事な内定をしっかり守りきるのか、とりあえず内定なのか。この結果は9月末まではわからないが、内定辞退は確実に減ったことは確かだ。 7. 厳選採用の方針が鮮明に 何が何でも採用人数確保という人材ブームは終焉し、人材の質を重視する厳選採用時代が到来した。しかし、抑制した採用計画数といえども、その数は確保せよという人材への積極姿勢は堅持している。それだけに人材の質についての要求はますます増加している。今後は、どのようにして優秀人材を早期に発見し、確保するかが企業の重要課題になった。 8. 今年の学生の印象 優れているのは「コミュニケーション力」「誠実で堅実」「協調性」がトップ3。昨年に比べて評価が高まったのは「骨太」「独創性」の2つ。これに新規に選択肢に加わった「地アタマが良い」が評価されている。不満も例年通り。おとなしい、折れやすい、個性がない、といった表現が多いが、むしろ最近の流行語である「草食系が多い」という表現がぴったりかもしれない。 9. 企業の人材観が変った 新卒に求める能力が大きく変わった。この大不況の中では、新卒にも状況突破のために「何かを変える力」を期待し、「みんなを活かす力」を発揮しながら「新しい価値をつくる」ことを要求している。全員で困難に立ち向かおうという「肉食系」待望論である。 10. 採用方法の多様化がストップした 採用方法の変化はどうか。ここ数年、年齢不問、学歴不問、契約型、秋採用などといった新卒という枠組みを拡張する変化が見られていたが、今年は、春定期採用、外国人採用、海外留学者採用の3つだけが伸びた。減ったのは、通年採用、第二新卒者採用、新卒紹介予定派遣の3つだった。新卒を採用するためにさまざまな採用形態を提案し、本人の希望を配慮する流れは見直され、堅実な採用計画のもとで新卒予定者だけを対象に年一回、定期的に採用していこうという旧来型になった。しかし、企業のグローバル化は不可避なだけに外国人採用、留学生の採用については、さらに強化していこうという採用方針となった。 これが、今年の「新卒採用戦線総括」の概要である。詳細については、当社の採用コンサルタントにお尋ねください。 [09.07.14]
by bcp_sjk
| 2009-07-14 12:54
| [メルマガ]採用戦略研究2009
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