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2008年 11月 25日
世界の株式市場が暴落するなかで2010年度の採用(2010年卒)が進んでいる。景気減速は確実となり、実体経済への影響もあらわれはじめた。なかでも雇用問題がいち早く表面化、悪化のプロセスを踏んでいる。そのプロセスは、派遣契約解除、期間社員の解雇であり、残業規制、中高年の退職勧奨である。その後に新卒採用の抑制、採用内定取り消しとなる。すでに新聞紙上では、「大学生の就職内定取り消し相次ぐ」(朝日新聞2008.11.1日)とか「新卒者の内定取り消し 合理的理由なければ無効」(東京新聞2008.11.18)といった記事が目に付くようになった。しかし、新卒の採用内定取り消しは、急成長企業や中小企業にとどまっている。大手企業や金融機関での内定取り消しは見られず、多くの企業の採用意欲は依然として旺盛で、採用計画は「前年並み」という姿勢は崩していない。
では「前年並み」とする企業の採用活動は、これまでどのように展開してきたのだろうか。前半戦の中間総括ということでまとめてみよう。 1.インターンシップセミナーが増加 インターンシップの開催時期は、大学の夏休みを中心に開催されるが、ここ数年、インターンシップ説明会が、6月から7月にかけて活発に開催されている。これは採用活動の早期化によって、大学3年生が6月頃から進路を検討し始めることへの対応となっている。そのためインターンシップの説明会は、就業体験のプログラム案内や応募方法の説明より、企業の事業内容を早く知ってほしい、就職先選定にあたって企業研究の対象にしてほしいということで、社名のアピールが目的になっている。こうした傾向が今年も顕著で、会社説明会の様相だった。そして一部の企業では、インターンシップへのエントリーシート提出を要求、面接まで行うようになった。そして実際のインターンシップとなると大量の学生を集めて1dayだったり、半日だったりしたのである。目的はどちらにあるか明白だろう。 2.実務体験型のワークショップ 夏休み明けの10月からは、若手社員との懇親会やワークショップが今年も多かった。しかし、ここにも変化が見られる。課題解決型のインターンシップやワークショップの増加である。これは、単なる就業体験やビジネスゲームではなく、企業の若手社員と学生たちが協同して実践的課題に対して議論し、それぞれが対等に結論を出し、お互いが成果を競うというものである。問題解決が容易でないテーマも設定され、地頭力をみる。学生を実務部門に投入することで、実際の場面における仕事への取り組み態度や能力レベル、人間関係、とりわけストレス耐性も観察するのである。当然、選考にも有益な情報となる。採用直結型のインターンシップというより、いわゆるジョブ採用である。これが、コンサルテイング会社をはじめ、金融関係や大手のメーカーで今年から早期における選考手法として増えているのである。 3.会社説明会はコラボ型が登場 また、最近の採用方式としてコラボ(相互の個性を尊重)型の説明会が増えてきた。これは、従来業界単位あるいは、業界代表型で行われてきた合同説明会に対して、参加企業がお互いに共通するキーワードの下に特徴や魅力を前面に打ち出したものである。昨年の例でいえば、「ポーター賞受賞企業」による合同会社説明会がそれである。参加したのは7社。参加した大同生命によれば、「会社の知名度だけで就職活動を行う学生が多い中、各企業の戦略的な独自性を理解させ、企業選択の視座を提供。これに反応する志望業界を超えた優秀な学生への動機形成の足がかりとして実施した」という。同じように化粧品メーカー、商社、鉄鋼など各業界のリーディングカンパニー18社による新卒採用合同セミナーや「ソニー×パナソニック最強コラボセミナー」などがある。「異業種で集まれば多様な人材に出会うチャンスができる」というのが理由。異色企業が知恵を絞った成果だろう。 4.とりあえず「前年並み」 このように企業の採用活動は、昨年同様の展開を見せているが、やはり今後の景気動向には不安が多い。10月に実施した当社の企業アンケートでも、6割の企業の採用計画は「前年並み」としたものの、「状況に応じて柔軟に対応したい」というコメントも多く、採用計画数の抑制や採用活動の鈍化が予想される。これからの採用方針は、景気の見通しや産業構造の変化を見据えた、経営トップの判断に委ねられている。その意味では、年明けからは、あらためて採用計画を巡る動きが表面化してくるだろう。したがって「年内は、粛々と採用活動をしていきたい」(大手化学メーカー)というのが実態である。 [08.11.25]
by bcp_sjk
| 2008-11-25 14:41
| [メルマガ]採用戦略研究2008
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