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2008年 01月 15日
謹賀新年、本年も当メルマガをよろしくご愛読ください。
さて、当社の09就職ブランドランキングの結果がまとまった。詳細は今週発売の「週刊東洋経済(1月19日号)」にデータと解説が掲載されているので、そちらを参照してほしいが、ここでは概要をレポートしよう。 [1] ANA、JTBなどがトップ5に入った。楽しく、格好よく、仕事イメージの沸く旅行・レジャー企業の人気が急上昇してベスト5に入った。昨年は、マスコミ3社(フジテレビ、電通、テレビ朝日)がトップ5だったが、今年は一転、より身近な企業が学生の人気を集めた。しかし、得票内訳を見るとANA(女性人気3位)、JTB(同1位)、オリエンタルランド(同4位)などは、女子学生の人気でランクアップした。例年女子学生の票は、上記のような企業の他、資生堂、集英社、JAL、サントリーなど特定企業に集中することで、上位の企業は毎年同じような企業が選ばれる傾向にある。 [2] 大量採用をしたメガバンク3行の人気度は、三菱東京、三井住友、みずほの順だった。この中では、三井住友がアップしたが、押し上げ要因は、男子学生と女子学生双方の人気だった。証券では、サブプライム問題をものともせずに野村證券が昨年よりアップし24位に進出した。保険業界では、損保より生保の人気が高く、日本生命、第一生命、東京海上、損保ジャパンとなった。かつての就職人気ナンバーワン企業である東京海上の復権は今年も見られなかった。 [3] 男子学生の人気が高い総合商社はどうだったか。東大、一橋大、早大、慶大などの大学では人気が高い総合商社だが、他の大学で伸びず、ランキングは、三菱商事、伊藤忠、住友商事が横ばい。地道な説明会を全国展開した丸紅だけが急上昇した。 [4] マスコミでは、前述のように放送・代理店が転落し、出版・新聞が進出。昨年トップのフジテレビ、電通、テレビ朝日ともに大幅後退した。この原因は、採用活動の遅れや難関会社ということが知られ、敬遠されたことにある。その一方、出版・新聞は、早期からの知的な採用PR展開や全国各地の会社説明会の開催が人気アップの要因になったようだ。 [5] メーカーの人気はどうか。化粧品・食品といった生活用品の企業は、お馴染みの人気企業が例年通りの人気だったが、メーカーらしい伝統的な企業はどうか。トヨタ、ソニー、大日本印刷、本田技研が50位以内に顔を出し、わずかだが昨年より順位を上げるという健闘ぶりだった。しかし、松下電器、シャープ、キヤノン、東芝、日立などの巨大メーカーは、100位以内に踏みとどまったものの大きく順位を下げたため、全体的にメーカーは不振となった。これは、理系学生のランキングを見ると、サントリー、資生堂、花王がトップ3で、電機、重機械、輸送用機器の大手企業の人気が後退していることからも退潮ぶりがあらわれている。 [6] 学生の企業選択では「人の役に立つ」や「大企業」が重視されてきた。当社の調査では、就職先企業をどのような基準で選んでいるかを仕事価値(仕事イメージ)と企業価値(企業イメージ)の2系統に分けてそれぞれの基準を聞いている。仕事価値では学生が最も重視しているのは、「人の役に立てる」が16.0%であり、企業イメージでは「大企業」が21.1%ということだった。「経験・専門知識を身につけられる」というキャリア志向や、「企業の商品・サービス・技術の優秀性」にこだわることが減少した。どちらも最近の学生の職業観、就職傾向をよくあらわしているといってよい。 * 本調査は、この他、企業別の企業イメージや仕事イメージ、男女別、文理別などのデータが報告されている。こうした就職ブランド調査は、一般的には人気企業ランキングとてマスコミでは紹介される。しかし、企業がどのような学生にいかなる理由で関心を持たれているか、その情報源は何かを体系的に就職ブランドという概念で実施・発表しているのは、当社の調査だけである。この点を詳細に分析しないと単なる人気投票に堕してしまうからである。特に調査結果を個別企業ごとに分析できるかどうか、集票内訳を明確にできるかどうか、要は採用に役立つかどうかが重要だ。もっとも、人気ランキングが上がればよいという企業もあるが、社長向けならばそれでよいが、採用活動には何の役にも立たないだろう。今年も不思議な人気企業調査が早々と発表されたようだが、採用戦線後半への傾向と対策ということで今週の「週刊東洋経済」をぜひ、ご一読いただきたい。 [08.01.15] by bcp_sjk | 2008-01-15 13:00 | [メルマガ]採用戦略研究2008
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