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2008年 11月 11日
10月上旬、サブプライム問題が大爆発、世界の株式市場が暴落するなかで2010年度の採用(2010年卒)が始まった。当社は、昨年に引き続き、東洋経済新報社と共同で2010年採用動向についてのアンケートを実施、今後の採用計画や課題など219社から回答を得たので、その概要を報告しよう(詳細は、11月10日発売の週刊東洋経済「就職戦線大予測2010年」を参照ください)。
1. 来年の採用は、抑制へ 金融パニックから実体経済への影響が拡大しつつある現在、企業の来年度(2010年卒)採用計画はどうなるか。昨年の調査と比べ、「採用増」の企業は8%→5%へと減り、採用減の企業は2%→8%に増えた。採用減の理由は、ほとんどが「先行きの不透明感」「景気減速」「企業業績悪化」ということだった。このように10月上旬段階では、大きな変化が見られず、6割強の企業が「前年並み」としているのは心強い。サブプライムの影響が懸念されるものの新卒採用に代表される若手人材、理工系人材へのニーズが高く、引き続き採用をしていこうという意向のようだ。 ただし、この調査で気になるのは、「未定」とする企業の多さだ(27%)。そこで、「未定」と回答した企業にその理由をきいたところ、「採用計画の決定時期は、例年2月、まだ検討もしていない」(金融)と説明する企業が多かったが、よく聞けば、「昨年は、採用増にするかどうかで未定だったが、今年は、採用減にすることが検討中で未定とした」(電子機器)という。未定の意味が、昨年と大きく違うのである。 採用環境については、「買い手市場」に転じたという回答が急増した。採用の主導権が、学生から企業へと交代したのである。しかし、優秀な人材が採用しやすくなったかといえば、大手企業といえども、「採用数が少なくなるので、採用の基準が上がり、それだけに優秀な人材の獲得競争は、さらに激化していくのではないか」(大手不動産)という。 2. 学生の不安感は大きく、動きは活発に サブプライム問題は、これから就活をする大学3年生の心理にも大きな影響を与えている。10月上旬から始まった各大学での就職ガイダンスや業界セミナーでは、参加学生数が昨年より大幅に増え、参加する学生の表情にも緊迫感が満ちている。こうした環境変化とこれからの就職活動について学生は、「厳しい」とみる学生が急増、65%を占めるようになった。この数字は、昨年同時期の大学3年生への調査に比べ、3倍増である。まさに就職環境は、暗転したのである。 アンケートに回答した学生のコメントをみても、不安、心配、きびしいといった言葉を連発している。この悪化した就職環境は、学生に就職氷河期の再来を想起させているようだ。そのため多くの学生は、就職環境の変化を読み、企業情報の収集、研究に真剣に取り組み、早期からのエントリー登録やイベントへの参加が、一段と増加すると見られる。ただし、就活をする「ゆとり世代」学生の就職観や企業選択基準が、どう変わるかが問題だ。 これから年末にかけて経済界では、金融、メーカー、流通、サービス業などで企業生き残りのすさまじい競争や経営統合、難局に臨む経営トップの姿勢が学生の前に露呈されることになる。そうなったときに学生の人気を集めてきたメガバンクや大手証券会社、保険など金融業界の志望者はどう動くだろうか。学生たちは、この間、企業の本当のパワーを見ることで、志望先企業をあらためて見出すことになろう。 3. 採用活動は、早く始まったが、トーンダウン 採用活動のスケジュールも例年通りとは行かなくなった。現在のところ、求人する企業もサブプライム問題の影響がどのようなものか、採用どころか経営への影響が読みきれず、恒例の大学訪問の足も鈍りがちで、訪問しても大学や学生からの質問に戸惑うばかりである。そのため採用スケジュールが遅れそうなのだ。 今回の調査でも、早めに採用活動をする企業が大幅に減り、昨年並みとする企業が増加しているが、本音は、他社の状況次第といったスタンスのようだ。むしろ注目したいのは、「遅らせる」という企業が現れたことである。採用計画が容易に決まらないという事情があるかもしれないが、遅くなってもよいから、マイペースで採用活動をしていこうという動きだ。 このようにこれまでの採用活動は、昨年より早いペースで進んでいたが、ここにきてトーンダウン、年末までの合同説明会や企業セミナー、少人数懇談会、リクルーター投入などの作戦が見直されそうだ。 [08.11.11]
by bcp_sjk
| 2008-11-11 11:30
| [メルマガ]採用戦略研究2008
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